全国16原発48基のなかで、九州電力の川内原発(鹿児島県)が16日、初めて原子力規制委員会の審査に合格し再稼働が見えてきた。これが日本にとって良いことかどうか、時間軸をいろいろに変えて眺めて見なければ分からない。日本の原発に関わる歴史の大きな1ページとなるだろう。ただこの合格は即再稼働ではない。周辺自治体の合意が何らかの形で得られなければ、最終稼動したとしても可成り時間が必要となるかもしれない。この次には、建設時期から見て運転再開可能な原発と、廃炉にせざるを得ない原発の選別が進むことになるだろう。次々と政治的に再稼働が推進されることに間違いはないが、市民意識との整合性をどのようにとるかがこれからの課題となる。