6月23日付けで経産省から将来のエネルギー戦略の一つである水素を取り上げたこのレポートが発表された。燃料電池、燃料電池自動車などの他に、日本が水素を大量に輸入するようになる可能性が述べられているのに関心をもつ。水素は風力発電の余剰電力を使った製造の他に、これまであまりに品質が悪いために化石燃料としては使われなかった褐炭を原料にして、安価に水素を造ることができるという。その水素は燃料電池自動車向けに準備された流通以外に、水素を燃料とする発電にも多く使われるようにするという将来像が描かれている。その燃焼技術の開発も進んでいるようだし、将来天然ガスを補完する量となる水素の輸入・貯蔵、そしてかなり規模の大きい発電に使われるかもしれないというのは興味ある将来像だ。
