効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ナノグリッド

海外情報を眺めていたら、これからナノグリッドの市場が大きく拡大するという論評にぶつかった。そこでいうナノグリッドの定義は、電気の負荷が少なくとも一つあり、それに対する電力を供給する発電機か蓄電池があり、全体について外部の系統と一カ所で結ばれているものと言うことだ。これでみると日本は既にナノグリッドが一杯有ると言えるだろう。ハウスメーカーが商品として販売している住宅で、太陽電池燃料電池、蓄電池に加えてHEMSを備えているものが次々に売れているからだ。ではこれまで言われてきたマイクログリッドとの違いは何処にあるだろうか。この住宅の場合、個別の住宅は制御されているが、団地だとしても需給を制御されていないものが殆どだから、この場合にはナノグリッドの単なる集まりということになる。この集合体をひとまとめにして、たとえば住戸間の電力融通などができるように制御が集中的に行われるとすれば、この団地全体がマイクログリッドだということになるのだろう。そしてこのマイクログリッドが相互に連携しあって、もっとも効率の高い電力消費ができるように、さらに高次の制御が行われることになれば、広域のマイクログリッドが成立すると考えられるのだろうか。ナノグリッドとマイクログリッドの関係をもう少し調べてみたい。