効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

風力発電は太陽光発電のようには行かない

Jパワーは根室市で計画していた大規模風力発電所(総出力3万4500キロワット)を中止すると発表した。同社が手掛けるほかの新規事業計画と比べ、採算性が低いためとしている。発電所は出力2300キロワットの風車を15基設ける計画で、環境影響評価を進めていた。メガソーラーのプロジェクトは目白押しであると報じられていて、儲け幅が大きすぎるのではないかとする批判も強い。しかし、セル価格の低下という市場環境もあって、まだ採算性がなくなったためにプロジェクトが死んだという話は聞かない。(多分あるのだろうが)。だが、風力発電は、環境アセスメントにも期間とコストがかかることから、また、送電系統との接続に電力会社が難しい条件を出すこともあったりして、採算性がなくなっているものが出ていると聞いていた。これが、今回のJパワーで具体的になったということだ。風力発電は狭い地域に大きな出力を出す設備の設置が可能だから、もっと推進しなければならないのだが、政府の推進姿勢はまだ消極的だ。世界の動向から何周も遅れている。