効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

南千里へ

吹田市環境学習協会の依頼で、日本が採るべき短期、中長期エネルギー戦略について講演した。南千里までは1時間15分ほど。昼過ぎの1時半から最終的に終わったのは午後4時。こちらが話しすぎて時間が長くなったのがその理由だが、途中に休憩を10分取ったことで話すリズムが乱れてしまったことが大きい。シニア中心に50名弱の参加者を前に、スマートグリッドの必然性と日本の電力供給課題について説明したが、テーマが大きすぎたようだ。
20分ほど質疑の時間があったが、後から聞くと大学の名誉教授で環境分野の専門の先生から、メタンハイドレートの実現可能性を尋ねられ、さらに、地球温暖化はカーボンエミッションが原因では無いのではないかというコメントとも質問とも付かない意見を貰った。後者の意見は、IPCCの内部で研究成果の交換をするメールの内容に、そのようなデータがあったという一種のスキャンダルがあったことを根拠とするもののようだったが、こちらの返事としては、カーボンエミッションが地球温暖化の主原因ではないということが事実であっても、有限の資源である化石燃料を幾ら使っても良いことにはならないから、スマートグリッドなどによるエネルギー効率のアップは不可避だろうということしかなかった。IPCCは今年前半に新しい報告書を出すはずだから、それがどういう結論を出すかを待たざるを得ない。
長時間の講演を立ちっぱなしでしたので今日は流石に疲れた。