効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ビッグデータの処理

スマートグリッドが実際に拡充されるにつれて、そこから発生する各種データの量は膨大となる。スマートメーター一つをとっても、これまで一月に一回発生していた検針データが、1時間に一回電力消費をチェックするようになれば、日に24個のデータ、それもおそらく一つについて数種類のデータが生まれるだろう。これは将来の利用に備えて保存し、適格な分析ができるようにしなければ混乱するだけに終わってしまう。ここに今盛んに言われているクラウド・コンピューティングが使われるのは必然である。ただ、これまで、頭で考えていただけなので、昨日から大阪で開かれているCloud Days OsakaとBigData Expo Osakaに足を運んで具体的なプレゼンテーションを聞いてみた。
印象ではなかなか一筋縄で使えるものでもなさそうだし、そのアプリケーションを具体的に立ち上げる人材が決定的に不足している、という印象を受けた。米国でもスマートメーターなどからのデータをどのように処理するかによって、需要家に示すことができる具体的なサービス情報が異なっていることが問題になっているし、そこにベンチャービジネスが生まれている。おそらく日本ではなかなかベンチャーが育つような環境が電力市場にはなさそうだが、電力だけでなく、ガス、水道などの分野も対象にして組みあわすようにすれば、新しい発想でデータ処理することによって、消費者から評価されるサービスを作ることができるかもしれない。ただ、個別のデータは個人情報となる場合もあるから、その扱いには注意する必要があるだろう。