効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ウオールストリート・ジャーナルのカリフォルニアの系統批判

ウオールストリート・ジャーナルが2月末の記事で、カリフォルニアはあまりに多くの風力発電太陽光発電を導入しているために、送電系統が破滅的に不安定になっているという批判記事を出したようだ。ネットで調べてみたが、記事本体は購読料を払っている人にだけ見ることができるようになっているので確認できないのだが、関係者からは多くの記事批判が寄せられている。カリフォルニア州は2020年までに発電量の33%を再生可能エネルギーで賄うという高い目標を実現するために推進策が行われていることは確かであるし、また、系統制御が難しくなっていることも、この記事を批判する人達も認めている。だが、自然エネルギーの不安定な出力を系統に取り入れるための当局の施策自体にも問題があるとする人もある。一元的に管理された施策になっていないために、対応策実施に遅れが出ているのだという。
この記事はおそらく日本の新聞にも早晩取り上げられて、不安定な自然エネルギーを増やすことの難しさを述べる一方で原発の再稼働を早くしないと電力供給の安定性が保てないと主張するだろうと予測する。このWSJの記者がどれほど系統管理について理解しているか分からないが、また、記事を全部読めていないので不確かだが、一般読者が持つ自然エネルギー導入推進に対する姿勢をマイナスの方向に引っ張るのではないかと心配する。