効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■風力発電鉄塔の倒壊

青森県六ケ所村の風力発電施設で、高さ約100メートルの風車1基が根元部分から倒壊したと報じられている。風車の翼が折れるとか、発電システムが壊れるというのはよくあることだと理解していたが、鉄塔そのものが根元から折れるのは起こりえないと思っていたから、驚かされ、かつ、今後の陸上風力発電の普及に障害になるのではないかと心配にもなった。

事業者は「日本風力開発ジョイントファンド」(東京)。運転を管理する別会社によると、地上約10メートルの部分から折れ、3月17日午前1時40分ごろまでの発電記録が残っていた。倒壊した風車は2003年12月に運転を開始。同じ発電所内の同型の21基は、安全を確認できるまで停止させている。20年近く稼働していたことになるが、その間、当然周辺の気候や基盤の水分などの影響を受けている。ただ、そのような稼働条件は、建設時点でも予想し、設計条件になっているはずだから、設計ミスなり、手抜き工事が原因かもしれない。17日頃に強風があったという報道もないから、腐食していた可能性がある。

この倒壊事故が、今後の陸上風車、海底設置型の洋上風力発電の新設計画に、かなり大きなマイナスデータを提供した形になる。この形式の鉄塔は、風向によって常にねじれのような負荷が塔の根元部分にかかるから、それはこれまでの建設・設計条件に入っていることは確かだろう。だから、運用している事業者からすると、鉄塔の根元部分の点検を詳細に行うことなど、考えてもいなかっただろう。表面の塗装にひびが入っていると推測できるような変化があれば別かもしれないが。

海底設置型の洋上風力にはもっと過酷な環境があるから、かえって安全性への配慮は高いかもしれないが、それでも点検の重点は回転翼と発電部分になるだろうから、海水という鉄材への浸食効果のあるところに常時位置している鉄塔と基礎に、監視のレベルを上げる必要が出るかもしれない。

倒壊した鉄塔の根元

 

 

 

 

 

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