効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■NTTとKDDI、6G光通信を共同開発

いま日本の技術開発、商品開発力が世界で劣後していると言われている。特許の数でも中国に大きく負けているらしい。何かが欠けているのだろう。

NTTとKDDIが次世代の光通信技術の研究開発で提携すると報じられている。異なった発想を持つ企業がそれをぶつけ合うときに何か新しいものが生まれるかも知れない。この提携分野は、通信回線からサーバーや半導体の内部まで、光で信号を伝える超省エネの通信網の基盤技術を共同で開発するというもののようだ。情報流通の要であるデータセンターは全世界の消費電力の約1%を占め、今後も確実に急増する。両社は2024年中に基本的な技術を確立し、30年以降にデータセンターを含む情報通信網の消費電力を100分の1に低減することを目指す。NTTが研究開発を進める独自の光技術を使った次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」をベースに、エネルギー効率の高い通信インフラを共同で開発する。

デジタルデータ処理の普及でネットのデータ流通量は急拡大している。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界のデータセンターの消費電力は21年に220テラ~320テラ(テラは1兆)ワット時で、消費電力全体の1%前後を占めている。科学技術振興機構低炭素社会戦略センターの試算では、世界の通信網の消費電力は30年には18年比で約5倍、データセンターのそれは約15倍に急増する。合計で21年の世界の消費電力の約2割に相当する。光ケーブルを使った通信回線では光で信号を伝送しているが、基地局の通信機器やDCのサーバーなどの内部は光ではなく電気で信号を伝えている。光から電気に変換する際にエネルギー損失が発生し、消費電力が増大する要因になっている。

NTTは、通信回線だけではなく機器・サーバーや半導体などの信号処理も全て光のまま実現する「光電融合」技術を開発している。エネルギー損失が少なく、消費電力を従来の100分の1に抑えられるとみている。データの伝送効率も高く、光ファイバー1本当たりの伝送容量を125倍に伸ばせるほか、遅延時間を200分の1に抑えられるという。IOWN関連の研究開発や設備に22年度に総額670億円を投資している。この投資額が世界的に見てどうなのかは述べられていない。

一方、KDDIは国際通信に使う海底ケーブルの大容量化などで培った光伝送技術などを持つ。長距離の光伝送を効率よく実現できる。21年には大阪大学と従来の光伝送距離の世界記録を120倍更新する7200㎞の伝送実験に成功した。 IOWNは25年以降に順次商用化を目指しており、KDDIの伝送技術などを生かして開発スピードを上げる。

両社が見据えるのは30年ごろに実用化が見込まれている6Gの通信網への活用。6Gは5Gの10倍以上の伝送速度を実現可能だが、通信インフラが既存技術のままでは消費電力がかさむほか、伝送容量などが足りなくなる恐れがある。国内の通信会社トップ2社が組んで技術的な課題を克服し、6Gの標準規格策定の議論でも主導権を握りたい考えだ。

5Gではインフラ整備で米国や韓国に1年ほど遅れた。日本は6Gでの巻き返しを国を挙げて狙っている。島国である日本にとって通信網は国力の要だ。成功させてほしいものだ。

 

 

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