効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■昆虫を餌にした魚の養殖

魚の養殖で使う飼料の魚粉や大豆かすの輸入価格は、原材料の高騰などで上昇している。世界人口の増加で食糧難も懸念される。このような市場変化に対応するために、魚粉に使うイワシなどと比べて安定調達できる昆虫を、代替飼料として活用する動きが広がってきたと報じられている。

丸紅は、フランスのスタートアップ、インセクトと同社の日本市場への展開で協業する基本合意を結んでいる。インセクトは2011年創業で「ミールワーム」という昆虫の幼虫を大量に飼育、生産する独自の技術を持っている。丸紅は事業性に関する調査を進めて、事業化の方向性を決定するそうだ。欧州では昆虫を食用のほか豚や鳥などの畜産用、サーモンやエビの養殖用飼料として使う市場が広がりつつあるらしい。丸紅はインセクトと共同でマダイやブリといった養殖魚の飼料の開発も共同で進める。

インセクトはフランスのほか米国、オランダの3カ所で工場を持ち、これまでに約4億ドル(約540億円)を資金調達している。23年には世界最大となる年10万トン規模の新工場をフランスで稼働する予定で、メキシコなどでの大規模工場建設の検討も始めている。現状では昆虫由来の飼料のコストは魚粉に比べて割高になる見通しだが、安定して調達できる昆虫を養殖に活用できれば、将来的なコスト高の影響を最小限に抑えられるという。

昆虫の飼料活用を探る動きは世界で広がっている。インセクトが手がけるミールワーム以外では、アメリカミズアブやバッタなどが注目されている。英国のベターオリジンはアメリカミズアブの幼虫を人工知能(AI)の利用で、1~2週間程度でコンテナ内に育て、養鶏場などでエサとして活用している。

日本でも徳島大学発のスタートアップ、グリラス(徳島県鳴門市)が自社で養殖するコオロギを加工した粉末を混ぜた食品の販売を手掛けている。徳島県内に複数の養殖場を持つが、23年内にも新たに大型設備を設置する計画だ。

このような方式には消費者が嫌悪感を持つ可能性もある。いま自分たちが食べている動物性食品が何を餌にして育てられたかを示す方向に向かうかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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