効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2022-01-01から1年間の記事一覧

■メタンリーク

米国のバイデン政権は、環境問題への対応に力を入れているが、このほど、地球温暖化効果が炭酸ガスよりはるかに高いメタンについて、石油や天然ガスを採掘するときに随伴して漏洩するメタンの量を抑制する対応をするように、掘削事業者に要請したとのこと。…

■プラスチックのリサイクルとリユース

何か買い物に出かけるときに、最近必ず確かめるのが、持ち帰りに使うビニール袋をバッグに入れ忘れていないかということだ。それを忘れると、高額になる訳ではないが、袋を買わなければならない。何となく罪の意識が出ざるを得ない。 ということは、リサイク…

■航空機エンジンに水素を利用

移動用の機器の駆動装置に水素を使うという発想は古くからあり、倉庫のフォークリフトに水素燃料電池を設置して稼働させるという方式はかなり前に実用化されている。これに消費される水素の量は大きくはなかったが、最近の報道で頻繁に報じられるようになっ…

■電気自動車の普及

電気自動車(EV)が急速に普及していると言われるが、再エネと同様、日本でのそれは周回遅れのテンポで進んでいるようだ。(【最新版】電気自動車(EV)の普及率はどのくらい?「日本で普及しない」は本当? - EV DAYS | EVのある暮らしを始めよう (tepco.co…

■気候変動と漁業

世界的に気候が温暖化しているために、世界の海水温度が上がっている。それは海に住む生物の生息域に大きな影響を与える。これまでに珊瑚礁が大きな影響を受けていることは述べているが、魚類は移動できるために、自分に適した温度領域へ移動する。適当な温…

■鉄鋼業の課題

社会基盤を支える中核となる素材である鉄を作る工程で、現時点では大量の石炭で鉄鉱石から鉄を作っている。従って、製造工程から排出される炭酸ガスの量は膨大とならざるを得ず、日本の製鉄事業は国内産業が排出する炭酸ガスの40%を占めている。この石炭を…

■フランスの貨物列車の燃料電池駆動機関車

ミネラルウォーターを販売するNestle Waters社は、同社の商品を無電化区間で輸送する貨物列車に、水素燃料電池の電力で駆動するエンジンを搭載する機関車で走行させることになったようだ。ドイツでは既に燃料電池列車(客車)が走っているが、そのシステムを…

■高速道路沿いのEV向け充電設備の見通し

米国連邦政府や各州で、EV(電気自動車)の普及に向けた補助金や税制など促進策がとられるようになり、乗用車やトラックが急速に電動化すると予想され、それに対応する充電設備をどの程度高速道路沿いに設置すべきかのリサーチが行われ、レポートが出されて…

■周回遅れの日本の再エネ導入

昨日は日本の産業の消費するエネルギーの再エネ比率について書いたが、今日は日本が再エネの導入についてどれほど世界から遅れているかを紹介した報道を紹介する。日本の再エネ導入が世界に遅れていることはいつも言われているが、自分で調べていなかったの…

■産業用エネルギーの再エネ比率

経済産業省は、自動車業界の使用電力のうち、太陽光などの再生可能エネルギーや原子力による発電の割合を、2030年度に約6割とする目標を示すようだ。地球温暖化を招くエネルギーの消費を抑制しようとするものだが、この中に原子力を入れているのは、経…

■廃食油をジェットエンジン用燃料に

廃食油を大量に回収して、ジェットエンジン用燃料にするプロジェクトが日本で始まるらしい。しかし、あの重量のある機体を持ち上げるのに消費される燃料がどの位廃食油で補えるのかと思っている。だが、報道によれば、丸の内地区の高層ビルに多数あるレスト…

■水素の輸送

再生可能エネルギーからの電力で水を電気分解して造られる水素は、その過程で炭酸ガスを排出する工程がなく、また水素を燃料に使えば、酸素と結合した水(水蒸気)が精製されるだけだから、合い言葉のようだが、グリーン水素と言われる。水の電気分解設備か…

■水素の輸送

再生可能エネルギーからの電力で水を電気分解して造られる水素は、その過程で炭酸ガスを排出する工程がなく、また水素を燃料に使えば、酸素と結合した水(水蒸気)が精製されるだけだから、合い言葉のようだが、グリーン水素と言われる。水の電気分解設備か…

■電力の東西融通拡大

経済産業省は国内の東西間の電気融通量を拡大する検討に入ったと報じられている。2027年度時点で300万キロワットを見込む送電容量を将来的に570万キロワットまで増強する案がある。災害などで発電所が停止した地域に余力のある地域から送電し、電力の逼迫を…

■舗装型太陽光パネル

報道によると、東京都港区は17日、区内2カ所の区立学校に路面などに敷き詰めるタイプの舗装型太陽光パネルを設置すると発表したようだ。舗装型のものが実用化されていることは知っていたし、高速道路への設置もいわれていることから、耐久性も十分あるのだろ…

■ノルウェーが新規の洋上風力発電

ノルウェーの電力の占める再生可能エネルギーの比率は欧州諸国の中で最大となっている。水力と風力が中心で、自国で生産する石油・天然ガスは殆ど全て輸出に向けられている。 そのノルウェーに新たな洋上風力発電設備が稼働を始めた。それも世界最大規模の浮…

■自動車用蓄電池

電気自動車が登場するまで、自動車用蓄電池といえば、鉛蓄電池だった。この電池の構造は、電解液である希硫酸の中に鉛の電極板が入っており、正極(陽極)には二酸化鉛、負極(陰極)には海綿状の鉛が使われており、希硫酸と鉛の化学反応によって電圧が発生…

■自動車用蓄電池

電気自動車が登場するまで、自動車用蓄電池といえば、鉛蓄電池だった。この電池の構造は、電解液である希硫酸の中に鉛の電極板が入っており、正極(陽極)には二酸化鉛、負極(陰極)には海綿状の鉛が使われており、希硫酸と鉛の化学反応によって電圧が発生…

■カナダで電気自動車が急速な普及

カナダのZEV(ゼロエミッション自動車)の普及が急上昇しているようだ。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド自動車(PHV)双方の新車登録が今年の第三四半期に9.4%となり、10%をもう少しで超えるほどになっている。第二四半期にはこのシェアが7.6%に…

■中国の三峡ダムが発電出来ない

揚子江の流域にある世界最大規模の三峡ダム水力発電所の水が涸れて発電出来なくなっていると報じられている。ここの発電規模は世界最大の2,250万キロワット。世界各地で起きている干魃が三峡ダムの水を干上がらせてしまい、発電が出来なくなっているらしい。…

■孫娘の2日早い誕生日祝い

西宮に住む三男夫妻の一人娘の8歳の誕生日が明後日。たまたま先の土曜日が彼女のクラスの参観日で、その振替休みが明日の月曜日になったので、少し早い誕生祝いをこちらですることになって来訪。ワイフは自分の気づかない間にいろいろなプレゼントを取りそろ…

■縦置きのソーラーパネル

ドイツのソーラーシェアリングの紹介をFacebookで見て、ソーラーパネルが縦置きにされているのを見てなるほどと思った。横置きのパネルほど地表を覆うことはなく、その間で野菜を育てることも出来る。発想の柔軟さを感じた。大きな一枚のパネルで発電効率を…

■日本が半導体新会社を設立

トヨタ自動車やNTTなど日本企業8社が出資して次世代半導体の量産を狙う新会社「Rapidus(ラピダス)を設立すると報じられている。11日午後、研究開発計画に関する記者会見を開く。西村康稔経済産業相はこれに先立つ閣議後の記者会見で700億円を助成すると表…

■米国電力事業が水素利用促進

米国南東部にある電力事業6社が、水素利用を促進するために協力する方向に向かっている。その目的がネットゼロ社会の実現に向けたものであることは明らかだ。その6社は、Dominion Energy, Duke Energy, Louisville Gas & Electric Co. (LG&E), Kentucky Util…

■天橋立での2日間

結婚してから55年目に入ったのが11月5日。それを記念して7日から一泊で天橋立へでかけた。祝ってくれるかのような上天気の中を走る特急の窓から見る景色は、山の中にある村落。やはり気になるのが、どれほど太陽光発電パネルが屋根に付いているかだった。ど…

■デマンドサイドマネージメント

同じようなことを何度も書いているが、日本のエネルギー政策は他国より進展が遅い。東電管内でこの冬には需給逼迫が起きると報じられているが、需要を管理する方法を拙速でも良いから、取り敢えずこの冬向けに設定すべきだろう。政府もこれを早期に具体化す…

■再エネ比率がほぼ100%のウルグアイ

ウルグアイは南米にある国だが、ここの大統領が天皇陛下と面談したときに、陛下が「貴国のエネルギーの98%は再生可能エネルギーだそうですね。」と尋ねられたという記事を見て驚いた。もし河が沢山あって水が豊富なら、水力発電でその数字を出すのは不可能…

■Virtual Power Plant (VPP)

ハリケーンで送電網がずたずたになって、停電が長期に亘ったプエルトリコで、各家に設置された太陽光発電と蓄電池をトータルで制御し、一つの発電所のような電力需給調整ができる仮想発電所(VPP)が構築されつつある。それを担当するのはSunrun社。7,000世…

■地下から出るメタン

メタンの地球温暖化効果は炭酸ガスの30倍近くあるらしい。このメタンが地球上の50カ所以上の所から噴き出しているということが最近の研究で分かったそうだ。これはNASAが打ち上げた地球衛星のデータを分析した結果だという。この量を把握できれば、地球温暖…

■深海からレアアース

レアアース(稀少金属)は蓄電池や半導体の原料の一部で、量的には少ないが、これが無くては製品にならない。だが、日本にはレアアースを産出する所がないために、殆どを輸入に頼っている。これからは、耐用年数が尽きた製品からレアアースを改修する技術も…