廃食油を大量に回収して、ジェットエンジン用燃料にするプロジェクトが日本で始まるらしい。しかし、あの重量のある機体を持ち上げるのに消費される燃料がどの位廃食油で補えるのかと思っている。だが、報道によれば、丸の内地区の高層ビルに多数あるレストランから、集中的に廃油を回収すれば、その量がかなり大きなものになるので、それを取りまとめてジェット燃料に混入すると聞くと成る程という感じもする。
東京駅周辺にある23棟の高層ビルには350軒のレストランがあるそうで、ここからの廃油を回収すると年間150トンにもなるらしい。これを精製すると、130klのジェット燃料に変換することができるとのこと。これをジェット燃料に混入させると、通常のジェット燃料を10%削減できるということで、東京と大阪を105往復飛行させるだけの量になるということだ。
これだけを見ると、成る程と思うが、これを日本全体で行ったとしても、環境対応をしているというジェスチャーをしているだけではないか、とも言える。日本でも、いろいろな事業者が環境対応施策を経営方針に具体化させつつあるが、それが国全体にどのような効果を与えるかについての具体的な数字や比率が示されていることはない。経営姿勢を示すことにのみ力が入っていて、企業や国の施策として推進する環境対応になっているとは言えないだろう。政府は2025年迄に環境負荷を上げないジェット燃料の生産を始める方向に向かっているようだが、これをどのようにして産業対応として取りまとめるかの姿を見せてくれるのはいつになるのだろうか。
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