効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■メタンリーク

米国のバイデン政権は、環境問題への対応に力を入れているが、このほど、地球温暖化効果が炭酸ガスよりはるかに高いメタンについて、石油や天然ガスを採掘するときに随伴して漏洩するメタンの量を抑制する対応をするように、掘削事業者に要請したとのこと。対象は連邦政府の管理する土地での掘削を対象とするが、その対象事業が採取する石油・天然ガスの量は、全米産出量の10分の一に相当するらしい。この対象は西部地域に多い。既に私有の土地でのものには規制がかけられているが、それをさらに強化したものになるようだ。

その規制は必ずしも温暖化対応を内容とするものではなく、漏洩によって貴重な資源が失われるのをできるだけ少なくするのが目的だとされている。正面から温暖化対応を迫るというのは、社会からの反発が出る可能性もあるからだろう。石油、天然ガス田の開発初期段階は、資源のある場所を探るために、何本も深い穴を掘削する。本来地形的に資源がありそうな場所を狙っているのだから、試掘段階でもかなりの量のメタンが漏洩するのは避けられない。

だが、試掘段階で漏洩するメタンの量は、燃焼させるほどの量にはならないのだが、その量でも温暖化効果は高いことから、できるだけ漏洩を少なくさせようとするもののようだ。掘削許可を申請したエネルギー事業者に、メタンを放散させないように対応することを義務づけ、どのような方法でメタン漏洩を防止するかの方法を具体的に示し、規制当局が十分な対応になっていると納得しなければ、掘削許可が得られないようになった。この認可手続きは、これまでのエネルギー資源管理部局ではなく、環境保護局が担当することになるらしい。どのような方法をとるかによって、掘削コストが跳ね上がる可能性はある。エネルギー業界に与える影響は大きいかも知れない。

 

 

 

 

 

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