効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■気候変動と漁業

世界的に気候が温暖化しているために、世界の海水温度が上がっている。それは海に住む生物の生息域に大きな影響を与える。これまでに珊瑚礁が大きな影響を受けていることは述べているが、魚類は移動できるために、自分に適した温度領域へ移動する。適当な温度領域を見つけられない魚類は、絶滅する可能性もある。

欧州の夏が異常な高温に見舞われたが、地中海の漁業が壊滅状態にあるようだ。今年の6月から9月にかけて、海水温は2度から5度ほど上昇したというデータが出ている。閉じた海だから、魚も移動できる範囲が限られているために,水温の上昇で生息域を失った可能性がある。多くの漁民が、殆ど魚が獲れないところまで来ているらしい。地中海の海域全体が記録的な高温になったからであることは確かだろう。

海水温度の上昇は日本の漁業にも大きな影響を与えているが、地中海とは違って、魚の移動が大幅でなければ、それを追いかけることである程度の漁獲が見込める。とはいえ、温暖化は今年だけの現象ではないから、魚を追いかけるのにも限界が出てくる。

漁民にとっては災害としか言いようのないことであるし、それが世界の人類の食生活にも大変化を定着させることになるかも知れない。

 

 

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