効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ノルウェーが新規の洋上風力発電

ノルウェーの電力の占める再生可能エネルギーの比率は欧州諸国の中で最大となっている。水力と風力が中心で、自国で生産する石油・天然ガスは殆ど全て輸出に向けられている。

そのノルウェーに新たな洋上風力発電設備が稼働を始めた。それも世界最大規模の浮体式のものだ。87マイルの沖合にあり、そこの水深は260~300メーターある。この深さでは固定式の風力発電を設置するのは難しい。

風況の良い北海に次々と風力発電を設置し、北海に面する国の中では最大の風力発電規模を持っている。今回のプロジェクトでは11基が設置されることになっているが、その一基が稼働を開始したのだ。全てが稼働すると77MWになる。ここからの電力は海底からの石油・天然ガスの掘削に使われるというのには、多少の違和感を覚えざるを得ないが。開発される化石燃料から排出される炭酸ガスの温暖化効果を、この風力発電で抑制しようということのようだが、炭酸ガスの排出そのものを減らすわけではない。

浮体式の洋上風力は、設置場所に制約が少ないから、北海に面する海面にこれからも巨大な浮体式のものが建設されるだろう。ノルウェーの電力系統は欧州諸国の系統と連系しているから、国内で消費しきれない電力は、系統を通して輸出されることになる。

日本の洋上風力発電はこれから始まる段階だから、ノルウェーを見倣えというのが空しいような感じもある。

 

 

 

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