効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■プラズマで水の浄化

配電盤製造の制電工業(島根県出雲市)は車の洗車水のリサイクルに使う水浄化装置を魚介類の養殖向けに応用する研究を始めた。洗車水はいわば、水の浪費にあたる。水道水を使うのは勿体ないことだ。これに着目した技術開発だが、この成果の応用範囲は広いようだ。自社で開発した同装置はプラズマとオゾンを利用して水をきれいにする仕組み。処理の過程で水中の酸素を増やすことが可能で、まずは県特産のシジミで飼育実験を開始した。2~3年後の実用化を目指す。洗車水のリサイクルが非常に意味のある水浄化技術を生み出したことになる。

同装置は2007年に開発した「ウォーターロボコン」。最大の特徴は、水面に1万ボルト以上の高電圧をかけてプラズマを発生させ、水中の有機物質などを分解すること。さらにオゾンを注入したり、木炭やゼオライトを使って汚れを吸着させたりすることによって水をきれいにする。水の使用量が6割程度減らせ、年間数百万円のコスト削減効果につながることがあるという。これまでに中国ジェイアールバス広島市)など各地のバス会社や自動車販売会社、ガソリンスタンドなど全国35カ所程度の事業所で導入されている。

工場などの貯水施設や農業や牧場のため池など閉鎖水域の水の浄化にも有効で、ある工場の貯水施設では「藻やコケに覆われてよどんだ水が、貯水施設の底が見えるまできれいになった」(原秋路社長)という。効果を確認するため、昨年、出雲市の農業排水池で実験したところ、水質の汚れを測る指標の一つとされるCOD(化学的酸素要求量)が1リットル当たり14ミリグラムから4.9ミリグラムに減少した。この装置は水を浄化する際に、プラズマとオゾン注入の相乗効果で、より水中に酸素が入り込みやすくなるようだ。

手始めに今春、島根県の特産であるシジミを飼育する小規模な施設を工場内に作り、実験を開始した。実験は「これまでのところ問題なく、シジミは順調に育っている」と原社長。7~9月ごろは産卵期に入るため、「きちんと受精し、稚貝が育つか見極めたい」という。滞りなく進めば、2~3年後には製品化にこぎ着けたい考えだ。シジミがうまくいけば、ほかの魚介類の養殖にも使える分野は大きいと想定できる。日本の漁業に占める位置が高くなるかも知れない。

 

 

 

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