効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■トルコ、黒海でガス田発見と発表

報道によると、トルコのエルドアン大統領は21日、黒海で埋蔵量11兆立方フィートのガス田を発見したと発表したということだ。同国では過去最大の規模で、2023年にも供給を開始するとしている。実現すればエネルギー輸入を減らし、経常収支を改善できるとの期待がある。エルドアン氏は「(今回の)ガス田はより大きな埋蔵資源の一部だ」として、将来的には輸出も視野に入れられると誇った。ただ、埋蔵量のうちどれだけが採取可能かなどの詳細は明らかではない。23年の供給開始は難しいとの見方もある。

ガス田はトルコの黒海沿岸から北に約100カイリ地点、水深2100メートルの深海底から地中1400メートルの深さで見つかったという。トルコにこれほど深いところにあるガス田開発に向けてドリリング(掘削)をする技術を持つ企業があるとは思えない。どこの国のガス田開発企業に依存したかによって、ガス関連の利権を持って行かれる可能性もある。トルコはエネルギーの大半をロシア、イランなどからの輸入に頼っており、慢性的な経常赤字の原因となっていた。19年の輸入額は410億ドル(約4兆3000億円)だった。ロシア、イランにとっては輸出減となる可能性があるから、ガスの採取開始をできるだけ遅らせようとするだろう。一方、このガスを輸入したい中国は、掘削費用に充てる財務的な支援も含めて支援をし、ガス関連の事業を全て手中に収めようとするかも知れない。

トルコは親日的な国だから、日本にガス開発企業があれば声をかけるかも知れないが、それだけの力を持つ開発事業者はいない。まず知りたいのはこのガス田の存在を見つけたのがBPとかShellといった大規模事業者だったのかどうかだ。この報道には、これに関わる開発事業者のことについては全く触れて居らず、極めて片手落ちな記事だと思う。いずれにしろ、中国に利権を抑えられないようにしないと、世界のガス市場が大きな痛手を受けることになるだろう。

 

 

 

 

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