広島に続いて原子爆弾が長崎に落とされた日が今日。追悼の式典で、長崎市長は、広島市長と同じ政府への要望を出している。ただ、条約だけで核兵器をなくす、あるいは、使えなくするということは不可能に近いが、日本が米国との関係からその方向への動きをすることは、日米関係のから来る難しさはあるだろうが、その意思表示をしてほしいものだ。
日本が無条件降伏をしなければ、このような原爆の被害を受ける都市が他にも幾つかあった可能性がある、というよりも、次の都市は決まっていたようだ。原子力エネルギーを兵器に使う技術はもともとドイツで開発に着手されたものをイギリスが引き継ぎ、ドイツの空爆で開発生産ができなくなったためにアメリカに開発拠点が移されたということをつい最近知った。この計画の進展は日本も入手していたのだが、軍部の中枢が無視したためにこの廣島、長崎の惨劇が起きたのだ。
二度と繰り返しませんという言葉が使われるが、今の国際情勢からすると、原子力兵器が使われないという保証は全くない。原子力エネルギーを平和利用するともよく言われるが、その技術はそのまま軍事目的に転用できるのだから、エネルギー利用技術の開発にも慎重に取り組む必要がある。原子力発電から地球温暖化ガスの排出がないということを根拠にして、原発の運用を継続するのも諦めるべきだろう。それに代わるエネルギー技術の進展速度も大きいから、日本はこの側面での努力を世界に示すべきだと思う。
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