効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■オートマチック車の致命的欠陥

最近悲惨な自動車事故が報じられることが増えており、その多くについて高齢者の運転が避難の対象になっている。高齢者の一人として、肯ける麺もあるが、それも含めて、自動車メーカーがマニュアル車にオートマチック・ギアの車を追加したときに、いまの事故につながる致命的な設計ミス。あるいは、思想の欠陥をそのままにしていたと思っている。カーマニアの弟が、マニュアル車に戻すべきだということを言っていたが、それは、マニュアル車にはクラッチがあり、左足で踏み込むと、エンジンの力は、どのような時でも伝わらないようになっていたからだ。しかし、オートマになると、クラッチはなくなり、左足は役割を失い、身体の揺れを抑えるだけのものになってしまった。そして、ブレーキとアクセルの機能は全部右足に依存するままに残された。

ここでは、加速するときにもブレーキをかけるときにも右足を踏み込む動作をし、違いは踏み込む右足の位置にあるだけとなる。このため、止まろうとするときに間違ったペダルを踏むことをさせないようにするのは、全て運転する人の判断に任されてしまう。慌てる、勘違い、は人間の常態だから、踏み間違いは非常に起こりやすい。右足だけに依存するとしても、踏むと横や上にずらすというような差別化をさせるように設計してあれば、踏み間違いの率は激減するはずだ。しかし、どの自動車メーカーもそれをしなかった。この間、神戸市バスの経験を積んだ運転手が踏み間違いをして人身事故を起こした原因も、このバスが珍しくオートマだったからではないかと思える。永年マニュアルで仕事をしてきた人がオートマに乗ったときに、マニュアルの時には起きなかった勝手に動き出すことにならないようにギアをニュートラルにしていなかったのだろう。マニャアルならクラッチを踏んでいれば済んだことだ。

これを改良する部品を開発した人があると聞いて調べて見た。それは、九州の鳴瀬さんが開発したナルセペダル。アクセルは右足を右にずらすような機構になっている。これを取り付けるのには10万円少しかかるが、取り替えをして安全性を確保できれば高くはないと感じている。ただ、改造になるので面倒な手続きが必要となるかも知れない。鳴瀬さんは自動車メーカーに働きかけたがどこも取り上げてくれなかったそうだ。自動車の安全規格を作る当局が、これを推奨するような制度設計をしても良いのではないかと思う。

http://www.onepedal.co.jp/products/ で形が分かる。