効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■FIT終了後の太陽光発電の余剰電力買取価格

太陽光発電の固定価格買取制度の適用が終了するところが4~50万件今年中に出るが、当初この電力余剰分をどのように処理するかが心配されていたが、いろいろな所がこの適用終了後の余剰分を大体7~10円/kWhで買い取るようになってきた。

一番最近のものでは、XTGエネルギーが、中部・北陸・関西・中国・四国エリアにおける買取単価を10円/kWh。余剰電力をシンプルに買い取るプランの買取単価は、四国電力中部電力が7円/kWh、中国電力が7.15円/kWh、北陸電力関西電力が8円/kWh。それぞれの会社は、このシンプルな買取プランのほか、余剰電力量を預かり、他の時間帯に使用したとみなすプラン、ポイントを上乗せするプランなど、様々なプランを設け、そちらに付加価値をつけている。また、東邦ガスは、東邦ガスの電気・ガスを利用している顧客が9.5円/kWh、それ以外の顧客が9.0円/kWhで、余剰電力を引き取る代わりに商品・サービスなどを提供するプランも用意する。

積水化学工業は、セキスイハイム顧客宅のPVの余剰電力を買い取る。買取予定価格は、「PV+蓄電池付き」の顧客が12円/kWh、「PVのみ」の顧客は9円/kWh。蓄電池による自給自足を応援する価格設定となっている。昭和シェル石油と同社100%子会社のソーラーフロンティアは、九州エリアが7.5円/kWh、その他のエリアが8.5円/kWh。大阪ガスは1キロワット時あたり8.5円で買い取るが、大ガスと電気の利用契約を結んでいる顧客は9円に買い取り価格を上積みする。

この他にも多数の企業が買取を始めている。これからもまだ増えるだろう。価格の幅はほぼ決まってきたようだ。