今日午前中に、毎月一回定期検診を受けている新設されて今年から運用を始めた奈良県総合医療センターの駐車場に、小さな太陽光発電パネルと縦型のマイクロ風力発電機が設置されている。蓄電池に貯めてその柱に取り付けられているLED照明用に使われるのだろう。これまで診療時間に遅れそうになるので気がせいていたためか、マイクロ風力が回っているのを気にしたことがなかった。だが今日は暖かくなったこともあって気分的に余裕があったのだろうが、あまり風が吹いていないのに、マイクロ風力がクルクル回っているのに気が付き、スマホで写真まで撮ってしまった。これまでも、このような風車を見たことはあるが、回っているところを見たことがなかったのだが、おそらく風の通り道ではないところに設置されていたからだろう。広く開けた駐車場にはよく風がとおるためだろう、設置されている幾つかのマイクロ風力が気持ちよく回っていた。
この出力はおそらく数十ワットだろうから、病院の電力消費に貢献する規模ではないが、少なくとも僅かながら照明(LEDだから消費電力は小さいのに意外に明るい)として実用的に使われ、かつ、自然エネルギーの利用のシンボル的役割を果たしている。ビル風が絶えず吹いているところなど、都会でもこのようなものを利用することはできるだろう。だが、予め風の吹く強さと時間を調べた後でないと、余り作動することがなくなる怖れは十分ある。産地には昔から風の道などと言われて、絶えず風が流れているところがあるが、そのような所にこれを設置してやれば、山道の照明やイノシシが入らないような電気ショックを与える設備などの電源には十分使えるだろう。大規模風力発電と違って、温暖化防止に貢献するというほどのものではないかもしれないが、何らかの社会貢献をする役割を果たすことは出来るだろう。
吉野の奥の方でいま小水力発電が幾つも稼働するようになっているが、この辺りの照明に使えるマイクロ風力発電も自然の力の利用として意味のあるものになるかもしれない。一度風の有無を調べて見たいという気分にさせてくれた今日見たマイクロ風力発電に感謝だ。ビルの屋上などにも風はよく吹くから、これを設置すれば癒やし効果も生まれるのではないかとまで思うようになった。