効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■巨大な太陽光発電

テネシー州に巨大な太陽光発電が設置されたという記事を見た。その規模は53MW.このプロジェクトには米国海軍も関係している。米国の軍事基地は、エネルギー供給の自給率を高めて、基地の運用が送電系統のトラブルで影響を受けるのを避けると同時に、組織全体としてCO2の排出を抑制しようとしている。おそらく基地関連が運用する蓄電装置も利用されているのだろう。

その太陽光設備は広大な平地に設置されており、砂漠地域の真ん中にある。そこでひょっと思ったのが、いくら自然エネルギーの利用といっても、ここの自然環境を変えることになるのではないのか、ということだった。砂漠の広さにもよるが、太陽熱を吸収・反射してきた土地に大きな影が出来るのだから、地域の環境に、ひいては生態系に影響を与えるのではないかということだ。、

日本ではもっと小さいのかと思って調べたら、2018年に長崎県佐世保市宇久島で480MWが設置されようとしているというから、テネシー州のものの規模より遙かに大きい。米国での最大規模の太陽光発電は2015年段階で579MWというから、日本でも結構発電規模の大きい設備が設置されていることを知って驚かされた。日本には広大な砂漠はないから、農地の転用とか、ゴルフ場の敷地の利用とかになるのだが、これが周辺の気候環境に影響を与えることはないのだろうか。

日本では池に設置されているものも多い。これは池に棲息している魚などの生物が適応している環境に必ず影響を与えているはずだが、それが問題になったということはこれまでになかった。本当に問題となる現象は起きていないのだろうか。池の場合、周辺の気候環境にも何らかの影響を与えているはずだが、

気候環境への影響で見れば、風力発電の方が有利なような気もする。占有面積が小さいからだ。近くに人が住んでいると騒音が問題となるだろうが、遠くから羽根がゆっくり回っている光景は、心が和むという人も居る。それに比べると太陽光発電の方が環境には直接マイナスを与えているのではないだろうか。

米国からの報道記事に触発されて、変な方向に気持ちが向いた。