効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■体内埋め込みの充電器

心臓のペースメーカーや除細動器を体内に埋め込む人の数は世界中で見ると年に100万になるらしい。このような埋め込み型のものの課題は、それを駆動する蓄電池を取り換えるために、数年毎に小手術をしなければならないということだった。これを解決する方式が米国で開発されたようだ。

身体に負担とならない薄膜型の小さな圧電式発電装置で、心臓の鼓動を拾って発電し、ペースメーカーの蓄電池を充電してくれる。そして、その耐久性は、患者が一生装着したままで発電を継続することができるために、患者への負担が大きく下がることになる。ただ、課題は、このマイクロ発電装置を取り付けできるようにペースメーカーにそれを取り付けるスペースを確保するなど、基本的な設計からやり直す必要があることらしい。また、この装置が身体機能を損なうことがないことを確認する必要もある。

既に動物の体内に装着して成功しているようだが、これを人体に埋め込みすることができるようにするためには、最終的には国の認可が必要で、それに対応するデータを積み上げることがこれからの作業だという。マイクロエレクトロニクス技術の応用として、極めて有用な事例になると言えるだろう。