効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ソーラーと廃棄物素材の車で南極探検

最近、プラスチック・ストローを主題としながら、廃棄プラスチックによる海洋汚染が報じられることが多い。また、鎌倉の由比ヶ浜シロナガスクジラの赤ちゃんの死体が流れ着き、胃の中を調べるとビニール袋が入っていて、まだ母鯨の乳しか食べられないこの子が海に捨てられたプラスチックの犠牲になったことも報じられた。それにタイミングを合わしたように今日Japan Newsが報じたのが、大きな太陽光発電パネル3枚を搭載し、プラスチックごみと金属スクラップを素材とした手作りの巨大な3連トラックを使ってオランダのカップルが南極を探査するというものだ。
写真は https://recyclinginternational.com/plastics/driving-for-change-recycled-truck-heading-to-the-south-pole/で見ることができる。
このプロジェクトの目的は、できるだけ多くの人に環境問題について関心を持って貰うというものだが、日本の帝人がスポンサーになっている。この車体の重量は1.5トンで、太陽光のエネルギーで動き、廃棄プラスチックを素材にしたブロック400個を組み合わせて作られている。このブロックは3Dプリンターで作られたという。合成繊維メーカーである帝人が、創業100年を記念してこの車を提供したのだが、これを使って南極で2,300キロを走ることになるとのこと。この車の走行データを使って、リサイクリング社会実現に向けたプロジェクトを推進するとしている。
プラスチックに囲まれた社会の問題点を理解させる興味あるプロジェクトだと思う。