効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

病院のエネルギー消費

今日の午前、毎月の定期検診を受けるために奈良県総合医療センターへでかけた。先月にはこの病院の駐車場に太陽光発電パネルを設置できないかと書いたのだが、今回思ったのは、この新しい病院はこの5月から運用を始めており、それまでは、別の旧い病院で診療をしていた。診療科もスタッフもそのまま移動しているから、前の病院との比較がし易い。それを利用して、新しい病院のエネルギー消費が旧施設に比較してどれほど削減されたのか、削減されていないのか、を調べて見ると、病院のエネルギー消費の効率化にはどのような方策が有効なのかが分かるのでは、ということだった。それには、工科系の大学や高専で、学生の調査プロジェクトにすれば、波及効果も高いと思い、少し前に奈良高専に尋ねてみた。残念なことに、このようなプロジェクトをしておられた教授が転任されたそうで、ここでは現時点ではできないということだ。
床面積当たりのエネルギー消費、患者受診数当たり、設備機器当たりなどさまざまな比較を1年のデータで行えば、今後病院を新設するときに、エネルギー消費の面で考慮すべき要因が具体的に明確化されるだろうと思う。奈良県のエネルギー政策課や、病院管理関係の部署に提案してみようかとも思っているが、どこが担当すべきかを決めるのは難しいかも知れない。知事が興味を持って戴ければその旨の指示が出されるだろうし、どこかの大学のプロジェクトに結びつくかも知れない。以前関学客員教授をしているときに、公務員で病院の取り纏めをしている部門にいた修士女子学生が研究課題として同様のことをするのを指導したのだが、エネルギー管理者がいる病院は、いない病院よりエネルギー消費が顕著に低いというデータを示してくれたのを経験したことも参考になっている。病院は24時間稼働だから、少しの工夫で大きな効果が出る施設であることは間違いない。