効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大和ハウスの自然エネルギー利用促進

事業活動に使うエネルギーを100%にする目標を掲げるRE100グループに参画している大和ハウス工業が、グループ会社を含めて国内と海外に展開する4000カ所以上の拠点で使用する電力を2040年までに自然エネルギー100%に移行する計画を示している。年間に約5億kWh(キロワット時)にのぼる大量の電力を自然エネルギーで供給する。その実現方法は具体的に決まっているとのこと。自社ビルをZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)で建設するなど省エネも推進して、事業規模を拡大しながら電力使用量の増加を抑える。エネルギー使用の効率化が伴わなければ、自然エネルギー利用のコストは大きくならざるを得ない。同社の行動計画は理に適ったものだと言える。大和ハウスグループが2017年度末の時点で運転している自然エネルギーの発電設備は235MW(メガワット=1000キロワット)に達し、そのうち225MWが太陽光で、国内の太陽光発電事業者としては最大である。風力や水力を加えた年間の発電量は、グループ全体の電力使用量に対して63%まで上昇している。日本国内ではどうしても太陽光が中心にならざるを得ないのは仕方がないところだ。2032年になると、FIT(固定価格買取制度)の買取期間を終了する発電設備が出てくる。その後に発電した電力は大和ハウスグループが買い取って自家消費する。自社が建設した物件が殆どだろう。2040年までにはグループの電力使用量の100%近くを自家発電で供給できるようにして、不足分が生じた場合には小売電気事業者からの電力購入や証書の購入で補う方針だという。RE100の他に、エネルギー効率を2倍にする「EP100」にも加盟したそうだから、この成果は同社の提供する事業にも良い影響を与えるだろう。奈良に主力事業所を持つ会社だけに嬉しさも大きい。