効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

熱中症対策電気料金

九州電力が7月に発表したのだが、高齢者の熱中症予防に向けた期間限定の割引料金プランを始めた。75歳以上の高齢者がおり、九電の自由料金プラン「スマートファミリープラン」契約世帯が対象となっていて、猛暑だけではなく豪雨被害への対応の意味もあったのだろう。全国でも珍しい取り組みで、8〜9月の電気料金を1割安くする。これを見て他の電力事業も同様の対策料金を始めるかと思っていたが、どうも大手ではこれだけだったようだ。
だが、今日報道されたのは、市民生活協同組合ならコープ(奈良市)が、電力小売事業「ならコープでんき」の8月の電気料金を、熱中症対策として一律5%値引きする、というものだ。8月も半ばを過ぎてはいるが、冷房を使わざるを得なくなった同社の顧客に対するプレゼントのようなものだ。 同社の契約者は自然エネルギーや省エネに関心が高い層が中心で、同生協は「エアコンの使い控えなどを防ぎたい」(広報部)としている。全契約者が対象となっていて、7月現在、4489件の組合員が契約しており、総値引き額は約210万円に上る見通しだとのこと。同生協は電力自由化で2017年4月に小売りに参入し、電力売り上げは年間約2億7500万円(17年度)。小規模な電力事業としては、この割引は収支に響くものだろうが、顧客のためにという企業の姿勢を見せる方法としては効果が高いものとなるだろう。