効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

アメリカ・ホンダの電気自動車充電管理プログラム開発

今日入ってきた自然エネルギー関連のメルマガから知ったことだが、アメリカ・ホンダ・モーターが、自然エネルギー比率が高い電気で充電することができるように管理するプログラムの開発をEnel・X社と共同で行うことになったそうだ。この新しい充電管理プログラムは、ホンダ・スマートチャージ・プログラムと称されていて、ホンダのFitの電気自動車版に応用されることになっている。これはEnel・XのJuiceNet上で機能する。このプログラムは、ホンダの電気自動車は、全体の電力需要が低い時間帯で、自然エネルギーの発電が多いときに受電するように管理されるが、その時間帯は、自動車の持ち主の意向に沿って設定される。日本の深夜料金のように夜間の料金を大幅に引き下げている電力会社も多い。電力会社にとっては、電力需要のピーク時に充電されるのを避けることが出来るために、設備増強の必要性がなくなるし、夜の需要を増やすことができる。JuiceNetは、電力市場全体を常に監視して情報を集め、ホンダ車の持ち主と電力会社双方に満足度が高い時間帯に充電を行うように、地域にあるホンダ車全体を制御することになる。ある限られた地域に電気自動車が普及すると、この管理プログラムはおそらく他社のプログラムと連携して機能するようになっているはずだ。他社の電気自動車の充電が同時に行われると送配電系統に予想しない大きな負荷がかかる可能性もあるからだ。再生可能エネルギーとの関係にも配慮するというのは、米国での環境志向に沿ったものだが、複雑なデータをやりとりする通信技術が確立されていなければならない。日本ではまだこのような動きが報じられていないが、電気自動車の普及と共に開発が行われるだろう。電力会社毎の系統制御が異なっていることもあるから、複雑なプログラムになると思われる。
ホンダFit電気自動車はまずサザンカリフォルニア・エジソン社の地域で導入され、カリフォルニア州の系統管理組織から変動する卸電力価格の情報を入手してプログラムを制御することになっている。ホンダは2030年迄に世界での自動車販売量の3分の2を電気自動車にする計画だという。全米自動車協会の調査では、次に購入する自動車は電気自動車だとするユーザーが殆どで、その年辺りには2千万台(5台に1台)になると予想している。
昨日東京に住む次男夫妻と小六の娘が来てくれ、今日はレンタカーで吉野に出かけた。大雨に遭わないように願っている。
今日は終戦(敗戦)記念日。