効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

敦賀市と東芝、再エネ水素インフラで協定

東芝太陽光発電からの電力で水を電気分解して製造、貯蔵し、燃料電池燃料電池自動車に供給するシステムの実用化に向けて積極的に取り組んでいる。JR東日本の駅に設置されているし、ハウステンボスの変なホテルにもこのシステムが取り付けられているが、広報効果は大きいだろうと思う。このほど、東芝エネルギーシステムズは、福井県敦賀市内にこのH2Oneマルチステーションを設置し、実用化に向けた水素サプライチェーンの構築を検討することを目途に、2018年8月6日に同市との間で基本協定を締結した。H2Oneに貯蔵された水素から燃料電池車(FCV)用の水素燃料を最大8台分、製造・貯蔵して最速3分で満充填できる「H2Oneステーションユニット」から構成される。高圧ガス保安法における「第二製造者」の製造所であり、本係員の常駐が不要だという意味が大きい。災害など非常時に停電しても避難所において300人に3日分の電力と熱を供給できる。いずれ近くに太陽光発電設備を設置することになっている。このプロジェクトの期間は2021年度まで。「敦賀市産業間連携推進事業費補助金」を活用した。敦賀市では、同市および周辺地域がそれぞれの優位性を生かしながら連携し、ともに発展を目指す「ハーモニアスポリス構想」の一環として「調和型水素社会形成計画」の策定を進めている。再生可能エネルギー由来の二酸化炭素(CO2)フリー水素インフラ設備は他社も開発を進めているが、東芝が一歩進んでいる印象を受ける。ウエスティングハウスの原発建設を巡るトラブルから脱することが出来そうだから、これからが楽しみとなる。