効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カリフォルニアで大型蓄設備の設置が進展

カリフォルニア州のSan Diego Gas & Electricが、全体で83.5MW・4時間になるリチュームイオン蓄電設備を設置する5つの契約を結んだと発表している。同社は、州当局から2020年迄に165MWの蓄電設備を保有することを義務づけられている。カリフォルニア州は電力市場の自由化が途中でストップされたから、送配電の運用も行っている。州当局の認可が下りれば着工するが、その内2つを自社保有して運用し、残りは別の会社が建設保有し、それをSDGEが利用する。去る3月には、住友電工製の2MW規模のレドックスフローバッテリーの設置をすると発表していた。SDGEは全米でも蓄電池の利用について先頭を走っているようだ。これによって、出力が天候に支配される太陽光・風力発電の設置規模をさらに拡大させることが可能となる。いずれ日本もこのような規模の蓄電設備の設置が行われるようになるだろうが、まだ実証段階であるし、発送電分離が進むと誰がその設置を行うかについて不確かだ。原発依存が継続すれば、蓄電の必要性が高くなるのだが。