以前に日記にも書いたが、太陽光発電からの電気だけで地球を一周するソーラーインパルスのプロジェクトが成功しているが、そのプロジェクトを推進したグループが、今度は蓄電池からの電気でプロペラを回して飛行をするプロジェクトを開始したという。ソーラーインパルスでは、現在までに一人乗りの飛行機2機を開発した。2014年に完成した2機目の「ソーラーインパルス2」によって、2015年3月から2016年7月までの期間で何度かの飛行に分けて世界一周を成し遂げている。このグループのメンバーが、同プロジェクトで培った電気による航空技術をさらに推し進め、航空機による輸送や移動をさらにクリーンで、静かで、安全で安価なものとすることを目指している。今回発表されたのはH55というプロジェクトだが、既に「aEro1(エアロワン)」と呼ぶ実証用の機体を開発済みで、このaEro1は、電池の持続上限による連続飛行時間が1時間を超えており、これまでに合計50時間以上の飛行実績があるとしている。これが大型の旅客機になるとは考えられないが、地域の都市を連結する小型の旅客機になるかもしれない。電気エネルギーを利用する交通機関の拡大は目を見張るものだ。