効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

からくりおもちゃ館

奈良町に奈良市が運営するからくりおもちゃ館がある。雨模様だったが、ワイフともども、いまオーストラリアから帰省している長男家族3人と車ででかけ、訪問した。奈良町の道筋は細くて運転には不向きだし、一方通行が多いので多少苦労したが、何とかたどり着けた。古民家を改装して、といっても内装を更新した程度の町屋で、小物の動くおもちゃを展示し、自分で操ることもできるようになっている。全て畳の間に備えたテーブルや土壁の上の柱からぶら下げたものばかり。ねじを使うものはなく、よくからくり人形で紹介されるお茶を持ってきておいてくれる人形とは異なったものだった。NPOとしてボランティアが来訪者への説明にあたっているが、20人も来たら一杯で溢れるような座敷で活動している。天気も良くなかったので訪問者はちらほらだったが、お陰で説明の方の指導を受けて、小学3年になる孫息子も熱心に取り組んで楽しんだ。紐をひっぱると猿が上に動くとか、実際に見ないと説明しにくいものばかり。江戸時代に考案されたものだそうで、知恵に感心させられた。同じものを小学生などに作らせようとしても、この頃は学校で刃物を持たせないので無理だそうだ。自分も何かコピーを作ってみようと思う。2歳半の孫娘が喜ぶようなものをと考えている。楽しい経験を家族でさせて貰った。エネルギーを使わない遊具ばかりだ。このようなからくりを研究した大学の先生が、永年ため込んだものを200個ほど寄付されたのがきっかけで、一人住まいだった隠居の女性が展示用の古民家を、可成りの額の寄付と一緒に奈良市に寄贈したのだそうだ。日本の江戸文化を偲ぶことができる。