効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

オゾンホールと地球温暖化

奈良新聞に青翔中・高等学校の幾多依子先生が寄稿しておられる南極見聞録に興味ある内容のレポートがあった。オングル島に滞在しておられるときに知ったことだそうだが、オゾンホールが大きくなっている年代には地上気温が低く保たれ、オゾンホールの拡大傾向が止まった頃から地上温度が再度上昇したという。オゾンホールは空調機や冷蔵庫などに使われていたフロンなどの冷媒が放出されて、地球両極の上層部にあるオゾンを破壊し、オゾンによって太陽からの紫外線が地表に到達する量を抑制していた効果が少なくなる現象。オゾン減少によって地上に届く紫外線量が増え、皮膚癌の発生など人間の健康悪化の原因になるとして、フロンの製造は禁止され、代替フロンが開発された。それによって、両極成層圏のオゾン量がかなり元に戻り、オゾンホールの拡大が抑制されたとされているが、オゾンの増加が地球温暖化効果を持っていたということだ。代替フロンの放出が地球温暖化を促進するということも分かり、この回収も義務づけられているが、オゾンホールと地球温暖化にシーソーのような関係があるという興味ある現象を教えて貰った。人間の活動が地球に大きな影響を与えているということを再認識した。