効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

蓄電池市場の拡大

蓄電池市場が拡大していることは確かだが、どのくらいのスピードでというと不確かなところがある。今日読んだKevin Williams (IoT関連企業であるWISE Distributed Energy社のCEO)の論に拠れば、2017年の年間6GWの設置量が、2021年までには年間40GWを超える規模になるという。また、IMSリサーチの予測では、2012年の市場規模が2億ドルであったものが、今年2017年末には190億ドルになるそうだ。しかもその市場の中核となるのは家庭用の蓄電池だとしている。これは蓄電池価格の急速な下落によるもので、マッキンゼーの予測では、2025年迄に160ドル/kWhになるという。これらの数字は米国市場のものだろうが、日本でも同じことが言えるだろう。家庭に太陽光発電と蓄電池を設置することが、消費者に何らかのメリットを与えるとすれば、この組み合わせが急速に普及することは確かだろう。それにスマートハウスなどのコストが下がれば、電力事業にとっても大きな脅威になるが、脅威を新たなビジネスモデルに変える方向も出てくるだろう。だが、蓄電池素材の供給、資源量に問題が出ないかも検証しておかなくてはなるまい。