神戸市では17年度末に大林組と川崎重工業が水素を使う発電所を人工島のポートアイランドに設け、周辺の公共施設に電力を供給すると報じられている。この電気を使って削減したＣＯ2の量を排出枠として市内に事業所がある企業などが購入できるようにする。他の企業への転売も可能にする方針だということで、関西が日本の水素社会点間を引っ張る力を供給することになる。どのくらいの発電規模になるかは分からないが、神戸市は2020年度には液体水素の輸入を計画しているというから、相当のものだろう。その水素がどのように作られるか次第では、CO2の排出を伴うこともあるから、注意している必要があるが、化学物質の合成原料に使う技術も開発されつつある。関西には岩谷や川重など水素関連企業が立地する。水素の利用が進めば地場企業にチャンスとなる。風力や太陽光発電による水素製造もできる。今後どのような展開になるかは、水素製造コストをどのように引き下げることが出来るか次第であることは確かだ。
