効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北陸電力がデマンドレスポンス電気料金設定

北陸電力は、同社が望む、あるいは指定する時間に節電すると、需要家にポイントを与えたり、電気料金を割り引いたりする施策を行っているということを初めて知った。他の電力会社の具体的な事例をまだ知らないが、北陸電力の場合、家庭向け電気料金メニュー「節電とくとく電灯」について、6月1日より加入対象を拡大するということだから、以前から実施していたということだ。 「節電とくとく電灯」は、同社が提供する会員サービス「ほくリンク」の会員を対象とした電気料金メニュー。電気の使用量が多くなる7〜9月に、同社があらかじめ知らせた日時に利用者が節電に協力すると、節電実績に応じて電気料金を割引くというもの。これは30分単位で需要家の消費電力量を把握できるスマートメーターの取付によって普及が可能になった料金制度だと言える。そして、電力市場の自由化が始まって1年が経過して、いかにして需要家をつなぎ止めるかを考えた方策であることは確かだろう。北陸電力管内の送配電の管理主体はまだ北陸電にあるため、ピーク需要対応だけでなく、系統に接続される太陽光や風力からの出力が変動する設備が、系統の安定性を損なわないためにも有効な施策となるに違いない。新電力の中にも同じようなデマンドレスポンス料金を準備するところもあるかもしれないが、系統管理情報を入手しやすい北陸電力の優位性は高いだろう。どのように、あるいは、どの程度前に、節電日や時間を顧客に通知するのか、細かいことも知りたいものだ。