効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国で石炭火力稼働なしの日出現

海外ニュースを見ていたら、英国ではこの4月21日の丸一日、全部の石炭火力が稼働しなかったそうだ。これは、グリッドオペレーターであるナショナル・グリッドによると、1世紀前の産業革命以来初めてのことだという。同国は電力の半分を天然ガス火力で賄い、30%を再生可能エネルギーと海外からの電力調達で、残りを原子力からという状況になっている。英国は洋上風力発電の設置について世界で先頭を走っており、太陽光発電についても原発7基分に相当するだけのものが設置されているとのこと。英国政府は2025年迄に全ての石炭火力をなくする方針を示している。今後も6月、7月で晴天の時には、石炭火力が稼働しない日が出てくるだろうと系統管理者は予測している。天候予測を正確に行えるようになって、日本では原発に並んでベース電力と言われている石炭火力を停止しても、ガス発電がベース発電も賄うような系統管理が出来ているのだろう。石炭火力が停止しても、太陽光が十分に得られないときは最近正確に予測できるようになっているから、前日から再稼働の指示を出すだけで良いほどの系統管理ができていると考えられる。その結果英国は、昨年の7月、太陽光発電からの電力が石炭火力発電からの発電量を上回ったと報じられている。