効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自転車を漕いで光を

地方紙の奈良新聞をとっている。朝食時にまず見るのがこれ。地方議会のごたごたや、議員のかかわる面白くない記事が多いものの、奈良の伝統行事や地域のできごとが出ていて、時には知人が登場することもあって欠かさず読んでいる。どうせ世界の動向などは主要紙やテレビのニュースで分かるから、全国動向の報道が遅れるのに全く痛痒を感じない。
今日の奈良新聞一面に、自転車を漕いで光ともそう、LED電飾の点灯イベント、という標題の記事があった。奈良市春日野町の複合商業施設「夢風ひろば」で、七重の塔に見立てたLEDの電飾オブジェ(高さ約5メートル、幅約1.3メートル)を自転車の動力で点灯させるイベント「ライトアンドライト」が開催され、彩りを楽しむ参加者で賑わっているそうだ。奈良公園で実施されているライトアップイベント「なら瑠璃絵」を盛り上げて、電気の大切さに気づいて貰おうと、この施設の運営会社「りきち」が企画したもの。電気の大切さというのは少し真面目すぎるし、参加者がそれほどの認識は持たないだろうが、面白がらせるという効果はあるだろう。このような手法があるというのは分かっているが、それをまともに具体化したのがえらい。LED180球を入れたペットボトル製のランタン84個が吊されていて、オブジェ前の45個の自転車を漕ぐと、車体毎に割り当てられたランタンが点灯する仕組み。自転車の台数が多いのに少し驚いたが、ずっと前にここで、各地にあるジムにある自転車漕ぎマシンに発電機を取り付けたら、案外効率良くバッテリーの充電ができるのではないかと書いたことがあるが、その可能性を裏付けてくれたようだ。
奈良には寺社が多い。多くが急な階段を上り下りしなければならない。登りは何とかできても、下りるときに膝が笑って難渋する人も多いのを見て、降りるための簡易エレベーターやエスカレーターを作って、緩やかに降りるときに発電させれば面白いのではないかと以前から考えていたが、このようなことも一緒に企画してくれないかしら。体重がそれぞれ異なるが、その差を発電システムで制御して一定速度で降り、下まで降りたらきっちりブレーキがかかるようにするのは、それほど難しいことではないだろう。降りたら、貴方は何ワット発電しましたという表示が出るようにする。アホな考えだろうか。