効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

我が家の燃料電池

朝一番に必ず目を向けるのが、いま我が家の裏路地で稼動している固体酸化物電解質燃料電池の作動モニターだ。この頃は冷え込んでいるため暖房装置を動かすと、温水を回すポンプを回すモーターの負荷がかかって、定格の700ワット近くにまで電力消費が上がる。貯湯槽にどれ位お湯が貯まっているのかも表示されているので、何となくお湯を無駄使いしないようにという気分になる。電子レンジを使うと1500ワット以上に電力消費が上がり、700ワットとの差は関西電力からの電気を使うが、700ワットを超えることはあまりないから、電気料金の毎月支払額は昔に比べて大幅に下がっている。
この燃料電池は、国の実証試験として設置されているのだが、今日で稼動を開始してからちょうど1年経過した。ほとんどトラブルなくここまで来ているので、できるならば、寿命が来るまで試験を継続してほしいもの。というのは、この前に設置されていたやはり実証試験をした固体高分子電解質燃料電池は、エネファームとして商品化されたためだろうが、1年で取り外されてしまったからだ。
固体酸化物型の燃料電池は、発電効率が高いし、作動温度が高いために熱回収効率も高い。構成部品の数が固体高分子型のものに比べて大幅に少ないから、電池部分の耐久性が10年ほどになれば、価格を引き下げることができるだろう。オーストラリアのセラミック・フューエルセル社がやはり1kWクラスのものをそろそろ市場に出しそうな気配だけに、早く日本のものも開発を早めて競争に負けないようにと願っている。
総合エネルギー効率が高いから、CO2排出削減に大きく貢献できる。欧州では燃料電池からの電気を高く電力会社に買わせる国が多い。韓国では燃料電池再生可能エネルギー扱いしている。日本でも同じような促進策が準備できないものだろうか。