効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

御所市とインターチェンジ

奈良県は南北をつなぐ道路の容量が小さい。それを拡大しつつあるのが京奈和自動車道だが、まだ完成していない。開通したところを走ると、いままで渋滞の中を走っていたのが嘘みたいだ。
今日の奈良新聞一面トップに、「財政再建中の御所市、京奈和道ICが活性化の切り札」と題した記事が出ていた。御所市は財政の悪化から早期健全化団体として財政再建中だ。しかし、人口減少もあって経済も沈滞している。市の活性化が重要な課題だが、その生命線となりそうなのが京奈和自動車道で、平成23年度末にできる橿原南・御所インターチェンジ(仮称)に大きな期待がかかっているというものだ。
御所市として累積赤字の圧縮も進んではいるが、市の将来のため考える次のステップとして、この新しく開設されるインターチェンジを利用して、市の賑わい、雇用の創出に繋げようとしている。奈良県の構想でも、このインターの西側にある御所市に産業集積地を形成し、働く場所が少ない県の中南和地域に雇用を生み出そうとしている。その計画では、産業用地として約12ヘクタールが充てられることになっていて、現在、地質調査や企業のニーズ調査、都市計画変更に向けての準備を進めているという。これから土地買収、企業誘致を図る予定になっている。
これとよく似た計画で成功したインターを掛川まで行って見学したのを1月14日にここで書いている。ここの場合、当初予想していなかったショッピングセンターの参加が中核となっている。このようなラッキーさを期待してはいけないが、最近奈良で相次いでいる歴史的遺蹟の発見をうまく使って、魅力ある観光産業育成に成功してほしいものだ。奈良には工業的な産業は見込めない。どうしてもサービス産業になるだろう。奈良市へ来た観光客や修学旅行生を誘導できる宿泊体験学習的なサービスを創り出すことはできないだろうか。いずれにしろリスクのある話ではあるが、いままで交通の便が悪いという側面が御所市に限っては解消されるのだから、頑張ってほしいもの。ダボスのような国際会議場を引っ張ってくることはできないだろうか。宗教学会、古代史学会、観光学会などの誘致をすればなどというのは素人考えだろうか。知的活動の効率化だ。