効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京ガスとパナソニックが新しいエネファームを

今日9日、東京ガスパナソニックが共同で、これまで販売してきた家庭用燃料電池エネファーム」の新型機をこの4月1日から発売すると発表した。これまでのものが機器が二つに分かれていたのが一体化し、設置面積も2平米と小さくなった。そして、定格出力が1キロワットから750ワットに下がり、出力を250ワットにまで下げられる。発電効率はこれまでの37%以上(LHV)から40%(LHV)と上がり、商用器としては世界最高だという。一番気になる価格も、従来より70万円下がって2,761,500円。政府の補助金や、販売店で値引きがあったりすると、150万円を切るだろう。メンテも10年間サポート。かなりの自信作が市場に出てきたようだ。
東京ガスに次ぐ大阪ガスがどうするだろうか。大阪ガス東芝の製造する「エネファーム」を販売している。メーカーが異なるから、もし新製品を出すとしても外観や性能が異なっても不思議ではない。同じブランドネームだが、メーカーが異なるという点では、旧新日石であるJXグループは、三洋電機を買収したENEOSセルテックが製品を作っているから、同じ状況だ。これまでも大阪ガスのものは出力が700ワット、JXグループのものは750ワットと違っていた。東京ガスパナソニックが1キロワットから出力を落としてきたと言っても良いだろう。出力が大きいと、発電時に発生する熱を回収しても、熱需要が十分なければ余ることになり、全体効率が落ちやすい。出力が小さいと、電力会社の電気を使う比率が高くなるが、熱を捨てる比率が下がるから、エネルギー効率は平均すると上がることになる。
この問題への対応としてこれまで東京ガスでは、熱需要が大きいときに稼動し、熱需要が小さいときには停止させるようにしていたが、燃料電池側から見ると、かなり厳しい運転条件となる。今度の新製品では常時稼動になるのだろうか。東芝ENEOSセルテックが新製品を出すのかどうか。多分日をおかずに登場するのではないだろうか。