効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ややこしい電気自動車用蓄電池

三洋電機がフランスのプジョーシトロエングループ(PSA)にハイブリッド車向けニッケル水素電池を供給することになったとのこと。燃費の良いディーゼルエンジンを搭載した乗用車がヨーロッパでは広く使われているが、PSAは世界初のディーゼル型ハイブリッド実用化に向けて採用するもので、出力制御も含めた電池システムも共同開発するという。これはプラグインハイブリッドでもなく、純粋の電気自動車でもない。いわば従来型のハイブリッドではあるが、ディーゼルエンジンの特性を生かしたものにしようということだ。
三洋電機は、このニッケル水素電池ともっと高密度高出力のリチウムイオン電池の両方を生産するが、電池各社が次々に供給先を発表するものだから、錯綜してどのようなビジネス関係になっているのかがよく分からない。いずれ新聞報道などでマトリックスとして表示されるのだろうが、これまでの例から見てもすぐにそのマトリックスは陳腐化してしまう。三洋電機パナソニックの資本系列になることが本決まりになった。もともと競争していた会社が一緒になるのだから、蓄電池一つをとってもその分担をどうするかよく見えないところがある。しばらく事業の流れを覚えるのはあきらめよう。
電気自動車が予想以上に市場に入りそうだ。それに対応してのことだろうが、京都の上賀茂神社大覚寺にこの30日、電気自動車用の充電コンセントが設置された。電圧の高い200ボルトの電源プラグに対応している、ということは急速充電ができるということだ。11月1日から当分は無料で利用できるそうだ。現行車種では1時間の充電で約20キロメートルの走行ができるとしているが、利用できる車の数がどれほどあるだろうか。記事によるとレンタカーの導入に電気自動車が増えると予想してのことらしい。しかし、自動車よりも電動自転車の方が京都とか奈良には向いているのではないかとも思える。
文化の日の今日、ワイフが奈良市から表彰を受けた。これまで12年間人権委員を務めてきたことへのもの。奈良市庁舎の広間で50人ほどの被表彰者の一人として、仲川奈良市長から表彰状を直接手渡されたが、何も特別な貢献はしていないのにと恐縮している。奈良市民便りに掲載されたから、しばらくは思わぬ人から声をかけられるかもしれない。