効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガス事業と太陽光発電

この日記は開始してから1,000回目になる。何となく嬉しい。
東京ガスが供給区域内にある営業・サービス拠点約160カ所全てで太陽光発電装置の販売を始めた。おそらく他のガス事業者もこれに追随する、あるいは、すでに実質的にこの事業を行っているところもあるだろう。今春から開始した家庭用燃料電池エネファームの販売とも絡めている戦略だ。燃料電池太陽光発電装置をともに設置する場合、政府施策では太陽光発電装置で発電した電力の余剰分を単独設備の場合ならキロワット時あたり48円で電力会社が買い取るのを、電事連が強く反対したために39円に引き下げたのに対し、東京ガスはキロワット時あたり10円、大阪ガスは9円を10年間支払う補助策を発表したばかりだ。太陽光発電装置を購入する人は環境意識が高いため、燃料電池にも関心は高いはずで、燃料電池があればその電力で自宅の電力消費を賄い、太陽光発電装置からの電力はほとんど売電できることから年間エネルギーコストを大きく減らすことができることをセールスポイントにするのだろう。
電力会社は電力の販売量が落ちることから頭にきているに違いない。しかし、電力供給のシステム全体で考えるとプラスになる側面もある。燃料電池発電効率は高いし、熱の利用も行われるので総合効率は80%前後になる。だからその分だけ発電所化石燃料の消費を抑制できるので燃料コストも下がる。太陽光発電は電力会社の負荷が大きくなる昼間に発電するから、これが普及すればピーク負荷発電設備の増設が必要なくなることになる。また、変電所や送変電設備の負荷も下がるから寿命も延びてメンテコストも下がる。そのプラスを全体で集めると大きなものになる可能性がある。そのプラスを金額で表示することが現在行われていないのが問題だが、そのプラスが大きければ、電力会社は黙っている方が経営として良いのかもしれない。

今日は小・中学・高校の同期同窓会があった。小中高一貫校だったが、自分は小学校には行かなかった。しかし、小学校だけの人も参加して、同じ私立の小中高の同期の同窓会という形でこれまで開催されている。来年はこの会合の世話役をしなくてはならない羽目になったが、そのためにも健康を維持しなくてはなるまい。