効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

甲子園の芝生

甲子園球場の芝生が27年ぶりに張り替えられるそうだ。27年もきっちり生きているというのは見事なものだ。関西の夏が暑くて湿っぽいだけに、それに適した芝生を使わなくてはうまく育たないはずだ。どうして張り替える必要があるのだろう。芝生に原因があるのではなく、グラウンドの基盤を更新するからだろうか。
その計画を大阪府橋下知事が9月にこの球場の始球式に出たときに知り、阪神電鉄の坂井社長に大阪府の学校の校庭芝生化に提供してくれるよう頼んだという。12月中旬に全芝生約9千平方メートルを張り替える予定で、このうち6千平方メートルを大阪府が、残る3千平方メートルを西宮市が受け取ることになったようだ。橋下知事もよくやるなと思う。自分が推進している計画だからすぐ反応したのだろうが、それを具体化し、それも無償にさせるのだから大したものだ。そして、芝生という生命があるものを生き続けさせるという意味も大きいし、甲子園の芝生という価値をつければ生徒が大切にする効果も出るだろう。阪神電鉄のイメージも上がる。
大阪府は今年度までに公立小学校47校で実施。一校あたり平均約1千平方メートルの芝生を使っているから、今回のものは6校分に相当する。直接持って行くのではなく、いったん芝生を府有地で養生し、移植先の学校を来春までに選定するそうだ。これまでにも書いたことがあるが、芝生は手入れが必要だ。また、人がよく通るところでは死んでしまう。これまでに校庭に植えられた芝生はちゃんと定着しているのだろうか。甲子園の場合でも外野で選手がいつも守る辺りの芝生はすり減るはずで、部分的に入れ替えしているのではないかと思う。小学校の校庭では児童が駆け回るし、運動にも常時使われる。生徒の足の重圧で枯れてしまうケースはないのだろうか。水を撒いたり刈り込みをしたり肥料をやったりというメンテは誰がやっているのだろう。その辺りも報道して欲しいものだ。奈良公園の芝生がいつも刈り込まれているのは鹿が食べてくれるからだ。校庭の芝刈りのために山羊を飼っている学校はないだろうか。