効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

秋がきた

英国スコットランドにある電力・ガス会社から日本に来た人の案内をする必要があって上京。奈良から京都へ向かう電車からの景色はまさに秋を伝えるものだった。昨日ほど寒くはなく、真っ青な空が背景になって、柿が実り、樹木が色づいているのがつぎつぎに車窓を横切っていく。電車に乗っているからこそこの景色を楽しめるのであって、もし自動車を運転して移動していたら、目に入っても心に訴える力はないだろう。農家の軒先にはつるし柿が見えた。最近柿を果物として食べる人が減っているらしい。しかし、この間見たNHKためしてガッテンで、処理の仕方によっては若者にも好まれるようになる可能性があることも知った。この番組で、柿の皮をゴミの入った袋に入れると、悪臭が一瞬でなくなることも教えて貰った。これがどうして自分の知識として今まで入ってこなかったのだろうか。またどのような理屈でそうなるかが分かれば、新しい消臭剤とならないのだろうか。
東京で客人と合流した。彼は昨日青森へ行って、日本風力発電開発が利用しているNaS電池を見てきたそうだ。天候を聞いたら一日中雪だったとのこと。おそらく青森でも季節外れに早かったのではないだろうか。ただスコットランドではすでに雪の季節に入っているからそれほど驚かなかったようだが、コートの準備をしていなかったので寒かったようだ。彼が勤める会社でも大量の風力発電を導入していて、その出力変動を系統だけでは受け入れにくくなっているそうだ。その系統の強化の一つとしてNaS電池導入を考えている。しかし、コストを考えると発電所レベルで対応することや、大陸との間に連系線を新設することも含めていろいろなオプションがあって、何が何でも電池だということではなさそうだ。これから暫く一緒にいる時間があるので、英国や欧州全般の風力発電急増に対する準備方法について質問してみよう。
彼はいま北京に単身赴任していて、これまで1年余、出先事務所を設立する手続きをしてきたのだそうだ。中国がこれから発電所や送配電に投資を増やすことは確実なので、そこに新しいビジネスの種を見つけようとしているようだ。