効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国際化時代の観光ビジネス

関西学院大学総合政策学部では、毎年11月の始めにリサーチフェアーと題したプロジェクト研究発表会がある。口頭発表もあればポスター発表もあって、カバーする分野は広い。この中で、ビジネスコンテストが毎年一つの目玉となっている。毎年テーマは変わるが、そのテーマに沿って実現性のあるビジネスのアイデアを考えて、収益性のあるものに仕上げて発表する。この中で優れたものが表彰されるということだ。
今年のテーマは「国際化時代の観光ビジネス」。9月にアイデアに関する中間発表を聞いてアドバイスをした一人だったが、今日の発表はその時のものとは見違えるようなものとなっていた。発表の仕方も、中間審査の時のような自信なさそうなものではなく、パワーポイントの使い方も工夫を凝らして面白かった。5件の発表があったが、その内4つが具体的な地域を選んで海外から訪問者を増やし、地域の人たちとの交流も行おうとするものだった。地元にも足を運んで調査している。これまで、10年近くこれに審査員として関わっているが、本当にビジネスとして実現したものがないのが不思議なくらいだ。今年は実際に動き出すものがあるような気がする。
地域としては、丹波・篠山、鳥取、神戸、熊野古道とそれぞれに特色を見せている。必ずしも地域に繋がらないが、海外からの来訪者にIT技術を使って多言語で観光情報を提供し、道案内もさせようとするもので、オントロジーという自分ではまだよく理解できていない技術を使ったものもある。ここで評価されるのは、独自性と実現性。この発表を関連企業が聞いていると、そのアイデアを使いたいというケーズも出るのではないかと思う。そのような実例が出てくると、学生の取り組みにも変化が出るだろう。かたづけなくではならない仕事が残っていたので今日は成績発表まで残ることができなかったが、数ヶ月間取り組んだ成果の発表だから、最優秀賞を獲得したグループメンバー全員が涙を流すのを何回か見ている。学生時代の良い思い出になるだろうし、今後の役に立つ何かを経験しているはずだ。