効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

家庭の生ゴミ

1001日目の日記。
食品工場からの生ゴミは量が多いし管理もキチンとされている。だからこれをバイオマスとしてガス化して燃料に使うのはよく行われている。しかし、家庭で発生する生ゴミは一世帯単位では量が少ないためにこのような処理方式は使えない。これを地方自治体が収集するときに、他と混在しないで集めることができれば良いが、そのような収集をしているところはほとんどなく、紙やプラスチックなどの可燃物として集めて焼却されているのが一般だ。しかし、集合住宅などでディスポーザーにより小さく砕いてそれだけをタンクに入れることができれば量的にまとまりができてガス化プラントの原料に使えるくらいになるはず。ディスポーザーは一時流行り始めたことがあるが、これが下水に流されると下水処理場の負荷が大きくなるために禁止の方向に向かったと理解している。
これに着目したガス会社がある。ディスポーザーに紙やバッテリーなどを捨てる人は居ないだろうから、ここで粉砕されるのは調理の残り物だけなのでバイオマスとしては理想的なものとなる。ゴミ袋が紛れ込むこともない。高層住宅などから出るこれをタンクに集めてメタン発酵し、発生したガスはガスエンジンで発電し、発酵残渣は肥料として商品化する。ガス会社のパイプラインに受け入れるような調整をすることができれば都市ガスとして使えるが、これと発電設備コストとの比較になるだろう。将来的には燃料電池の燃料にも使用は可能だ。いまでは厄介者の家庭から出る生ゴミが、都市から生まれる再生可能エネルギーに生まれ変わる時代が来るかもしれない。