効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

iMiEVに試乗

今週の初め、英国からの来訪者の案内先で三菱自動車から出されている電気自動車iMiEVに試乗する機会があった。もともと軽自動車の車体デザインを使っているから外観は小さいので、大柄で背の高い英国人が入れるかなと内心心配していた。ところが、座高も高く脚も長い人がいとも簡単に助手席に納まってしまった。自分は後部座席に座ったが、窮屈さはまったく感じない。まずエンジンの収納部がないから前席のレグスペースが十分とれている。後席も多分電池が床下に収納されているために後部のスペースが少し多くとれたのだろう。
運転手がアクセルを踏んでもエンジン音が聞こえないのは何とも妙な感じがする。そしていろいろな自動車評論家が言う出足の良さは想像以上だった。背中を押される感じだった。ほんの2〜3分のドライブだったが、これで航続距離がもう少し延びれば普通に使うのに全く支障はないだろう。問題は急速充電インフラがどれだけ準備されるかだろうが、利用分野を限定すれば現在のモデルでも全く支障なく使えるという感を深くした。
最近の新聞記事にヨーロッパで充電インフラの拡充が急テンポで進められつつあると出ている。フランス政府は2020年に200万台の電気自動車を普及させる計画で、まず約40億ユーロ(5400億円)を投じて公共駐車場などの7万5千カ所に充電スタンドを設置する。さらに住居や事務所の90%に充電設備を備える計画だという。パリ市は周辺自治体と協力して10年末を目途に公共レンタル制度を導入する。パリ市内の約千カ所に4000台ほどの電気自動車を配備して市民や旅行者が利用できるようにするとのこと。電池の性能もこれから確実に向上していくことは確かだから、電気自動車の時代がくるテンポは速くなっているように思える。