効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

美術館のLED照明

一昨日の大学クラス会が夜だったので東京で一泊し、昨日の午前中新しく模様替えした根津美術館へ行ってみた。展示内容にも関心はあったが、一番の目的は展示の照明が全てLEDになったと報じられていたからだ。今は根津氏が開いた茶会の道具が展示されているのが主たるもの。美術館の展示は普通天井までのガラスケースの中に入っている。ところがここでは、上部三分の一くらいにカバーが掛かっていて、照明部分は全く見えないようになっている。下の方から無理に覗くと、蛍光灯様式のLED照明が横長のフレームの中に収めてあった。部分照明は電球形式だったがこれもおそらくLEDだろう。LEDは美術品に有害な紫外線や赤外線を出さないようにすることは簡単だし、最近の技術開発で自然光と殆ど変わらない色調にすることができる。根津美術館の展示も非常に自然な見せ方ができていたように思う。美術品の価値から考えれば、まだ高価な照明設備にしたのも費用対効果は良いと考えるべきだろう。特に古い書画が多いから、褪色の面でも大きな効果があるはず。
これとは別に、表参道というファッショナブルな場所の一角にこのような美しい庭園を備えた美術館があるのに驚嘆した。中の建物などのしつらえが全て茶の湯に関わるようになっている。散策し茶を楽しむ風雅の世界を短時間だが楽しませて貰った。初めての訪問だったので以前との比較はできないが、よく手入れがされているのを見ると入場料が1200円と高めなのも肯ける。館内は撮影禁止だからLED照明自体の写真は撮れなかったが、庭園の風情を感じさせる写真が撮れたので、添付することにする。時代物の携帯電話で撮ったので鮮明ではないかもしれない。竹の植え込みのある入り口にある表示の文字がよく見えないかもしれないが、根津美術館と表示されている。