一週間ほど前に閣議決定された日本のエネルギー白書2020がpdfファイルでダウンロードできる。最初は概要と本文だけが入手できたが、今では各章別にファイルを入手することができるようになった。本文は366頁もある膨大なもので、これを順次読み通すのは難しい。取りあえずしたことはまず概要を読むこと。だが、これは自分が関心のある分野について納得のいく説明があるとは限らない。だから、まず知りたい分野の説明がある章を開き、図表を見ることにしている。というのは、説明文を読むこと自体がエネルギーを消耗することになるからだ。知りたいことの図表を見て、自分の理解していることに沿っているものであれば説明を読むこともせず、次の図表を見る。自分が知らなかったことや理解していたことと異なった内容の図表にぶつかると、そこで初めて文章を読むことにしている。
自分の関心度が高いのは再生可能エネルギーに関するものだが、その前に世界のエネルギー消費が今後どのようになると予測されているかの図表があったのを見て知ったのは、今後世界の途上国のエネルギー消費が、自分が考えていたよりも遙かに大きく伸びるということだ。これの伸び率を抑制できなければ、気候変動への対応は非常に難しいものとなる。
日本が進んでいると思っていた太陽光発電について、設置量で見ると、ドイツよりも多く、中国、米国に次ぐ位置にあったが、生産量については、中国が圧倒的に多く、日本は僅か1％に過ぎないのを知って、その少なさに驚かされた。
いろいろな図表があるのをゆっくり眺めるのが良い勉強になる。これには読了というものはないが、新しい理解が進むのを楽しみにしている。
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